西の白虎

西の草原を疾走するは白虎。
その姿は自由奔放、何物にもとらわれない風だ。


風は東から西へと吹くものだから、
白虎も西の守護とされたのだろう。
我が流派の龍門八局派では、
四聖獣のうち白虎が一番老齢であると説かれている。
古代文明が東で興って西へと伝えられた故事が
この思想の元になっているのだろう。
だからこそ白虎は文明の源である草原に住み
街道を風のように駈けてゆくのだ。


我が流派では白虎は細長い体と白毛に描かれる。
見るものによっては竜に見えることもある。
ここから白蛇信仰が起こったのかもしれない。
もちろん確たる証拠はないが。
豊穣を運ぶ守護神である白虎。
だが、西に白や金の物を置いても無意味だ。


炎石の風水譚

世の間違った風水感を正し、真の風水を説く

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